紀元前430年の古代ギリシャで好き勝手するゲーム
「アサシンクリード オデッセイ」は、UBISOFTのもはや看板タイトルと言っても言い過ぎではない「アサシンクリード」シリーズの通算11作目。2018年10月5日に世界同時発売されたゲームソフトだ。
紀元前430年ペロポネソス戦争中の古代ギリシアを舞台に主人公(男/アレクシオス、女/カサンドラ)がバラバラになった家族を探して旅をするオープンワールドゲームである。本当の家族とは何か。幸せとは何か。平和とは何か。そう言った崇高なメッセージ性をもったゲームなのだが、その崇高なメッセージ性とは裏腹に、いたるところでプレイヤー自身の“クズさ加減”や“道徳心”を試してくる、そんな挑戦的(挑発的?)な作品でもある。
自分は、「アサシンクリード オデッセイ」PC版をイージーモードにてストーリークリアまでプレイし、その後もまだまだ興奮冷めやらないと言った感じなので、2つのDLCを即買いし、古代ギリシャを骨の髄までしゃぶり尽くそうと思っている次第だ。このゲームの何にそんなに魅力を感じたのか、少しまとめてみようと思う。
とにかく会話に引き込まれる!
ストーリーが面白いゲームならいくらでもある。じゃあ他のそういったゲームと何が違うのか。それは会話の質だ。そこに出て来る歴史上の人物(ピタゴラスやソクラテスなど著名人多数出演)から一般人まで、総じて曲者で会話が非常に面白いのだ!
自分は主人公アレクシオス(男性)をチョイス。まぁこの男が最高に問題児。好き勝手するくせに(好き勝手してるのはプレイヤーの僕なのだが)、ユーモアがあって憎めない。そんな魅力的な主人公となっている。(女性バージョンは未プレイのため割愛)
オープンワールドゲームでおよそ100時間は遊べるボリュームと聞いたら、「長くて飽きそう」「会話なんかスキップでしょ」と思う人も多いだろう。だが、70時間以上遊んだ今でも会話を飛ばすどころかじっくり読んでクスッとしてしまう。「んな、アホな!」と深夜に一人でツッコミを入れてしまう程だ。これってすごいことだと思う。ローカライズ(翻訳)が高品質なのもUBISOFTのゲームの特徴だろう。頭が下がる。
また、プレイヤーの選択によって主人公がお人好しにも稀代のクズ男にも(はたまた、その両方にも)なる。その“おバカとシリアスのバランス”が絶妙で上手い。
ちなみに、メインミッションはもちろん、サブミッションに至るまで全てフルボイスで会話は進行する。プレイヤーをストーリーに引き付け離さないそういったゲーム会社の努力やこだわりが随所に見えて感動する。(ソクラテスの声優さんは「銀魂」の長谷川泰三役でもおなじみの立木文彦さんなのだ!)
上記の写真の様に、男女構わず手当たり次第“口説ける”のも、このゲームの魅力(?)。昨今のポリコレ(ポリティカル・コレクトネスの略)を逆手に取っている感もあるのだが(笑)
(アレクシオス「会ったばかりなのに…なにか…つながりを感じる(迫真)」)
絶景でお腹いっぱい!
膨大なマップが細部まで作られており、どこを切り取っても絵になる。マップを馬で駆けているだけで胸が踊るのだ。美しい街並みもあれば、雪山や大海原。目に見える全てのロケーションに自分の足でいくことが出来るのも、本ゲームの魅力の1つではないだろうか。
戦闘がクセになる!
モーションも滑らかで爽快感があり、スキルや武器なども豊富で戦闘自体が面白いからついつい人を襲ってしまう(猟奇的)。対人だけでなく、熊や狼、時にはサメといった動物とも戦う。神話の怪物などとも後半には戦闘することになるのだが、その迫力や緊張感で手が震えた程だ。演出も素晴らしい!
その他にも、船を使った海戦や大規模な征服戦争など、どれをとってもアクションゲームとして最高クラスの満足度があると感じた。
スキルについては、遠距離(ハンター)、近接(ウォーリア)、暗殺(アサシン)の3つのスキルツリーを成長させていく。弓特化型や、脳筋、完全なる暗殺メインなど、プレイヤーの望む主人公へと成長させられるシステムとなっている。
武器は、弓を含め合計7種類用意されている。どの武器も一長一短、魅力的でついつい新しいものが手に入ると試さずにはいられない。
欠点はただ一つ。やめ時がない。
膨大で美しい古代ギリシャで難癖つけてくる人々と触れ合いながら、時には怪物を倒し、時には敵の船に追いかけ回されて、時には遺跡の謎解きをし。もうね、時間がいくらあっても足りないのよ、このゲーム。楽しみ方はプレイヤーに委ねられてる。人によっては永遠に遊べるゲームなだけに、別のゲームと並行して進めようと思うと難しい超超大作となっているのである。自分は夢中になりすぎてAPEXをプレイする時間がなくなった。手を出すには覚悟が必要ではある。
まとめ。
主人公以外の人物にも愛着がわく程に会話が最高。絶景につぐ絶景。クセになる戦闘。
そんな「アサシンクリードオデッセイ」を僕はまだまだ遊び尽くすつもりである。
PS4でも出ているし、最近では新作の「アサシンクリード ヴァルハラ」が発売されたおかげで少しお求め安い価格になっている(セール対象になっている場合も多々ある)。
是非、プレイしてみて欲しい。
上記の写真は、宿敵(ラスボス的存在)をも口説こうとする、節操がまるでないアレクシオス(脂でテッカテカの半裸)である。
アレクシオアス「それよりしたいことが(キリッ)」
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